長崎港の歴史をリアルに 開港450周年記念展開幕

川原香山、川原慶賀、田口盧谷の親子3代がそれぞれの時代に描いた長崎港の絵(後列)に見入る来館者=長崎市、長崎歴史文化博物館

 長崎市立山1丁目の長崎歴史文化博物館で24日、「長崎開港450周年記念展~ふたつの開港~」(実行委主催、長崎新聞社など共催)が開幕し、来館者が展示に見入った。6月6日まで(5月17日休館)。
 長崎は1571年の開港から貿易都市として発展し、海外交流により独特の歴史文化が生まれた。記念展ではその最初の開港から幕末1859年の開港までの時期を中心に、考古資料や美術工芸品など約280点を展示。多様な視点で長崎の開港を巡る歴史を伝える。
 昨秋から開港450年について部活動で調べているという長崎女子商業高2年の神坂花さん(16)は「インターネットの文献などで調べていた歴史が、出土品や絵画を見てリアルに感じられた」、同3年の中島実咲さん(17)は「開港によって海外文化の影響を受けて、それが今の長崎の文化にもつながっているのが分かって興味深かった」と話した。

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