飼育種数 世界一 長崎ペンギン水族館20周年 節目祝う

開館20周年を記念してバルーンリリースをする関係者ら=長崎ペンギン水族館

 22日に開館20周年を迎えた長崎市宿町の長崎ペンギン水族館で記念式典が24日に開かれ、職員や駆け付けた市民らが節目を祝った。式典に合わせて新たに、同館入り口にマスコットキャラクター「ヒミちゃん」の高さ約3.5メートルのバルーンも設置。水族館の新しいシンボルが誕生した。
 同館は、1998年に前身の長崎水族館が経営難で閉館した後、市民らの強い要望で2001年4月に開館した。旧水族館時代から人気だったペンギンに特化し、地球上に生息する18種類のペンギンのうち、9種類173羽を飼育している。9種類は飼育種数で世界一。
 式典では、10年以上館内ガイドなどのボランティアに取り組んだ市民らに、田上富久市長が感謝状を贈呈。同館の繁栄を願い、赤や青などの色とりどりの風船を空に放った。
 田崎智館長(36)は「20年続けられたのは(市民ら皆さんの)支えのおかげ。これからも、楽しさやわくわくを伝えていきたい」と力を込めた。同市江川町の主婦、安土恵さん(33)は、年に一度は息子や母など親子3代で同館を訪れているという。「ペンギンに合える水族館は子どもも喜ぶ。これからも続いてほしい」と笑顔で語った。
 式典は新型コロナウイルス感染拡大の影響で規模を縮小し、オンラインで生配信した。

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