終盤に粘り強さを見せた。巨人が２５日の広島戦（東京ドーム）に８―９で敗戦も、８回に打者一巡の猛攻を見せ一挙６得点、一時同点とした。
〝いぶし銀〟が光った。６点ビハインドの８回無死一、三塁のチャンスで、重信が放った遊ゴロの間に１点を奪取。反撃ののろしを上げると、指揮官は代打攻勢に打って出た。
続く代打・坂本が四球で出塁すると、同じく代打・吉川が適時打を放って３点差。鯉の尾が見えはじめると、開幕戦で劇的な代打サヨナラ弾を放った〝仕事人〟亀井が代打で登場。ショートへ放った力強い打球は小園のグラブをはじき、「つなげられてよかったです」とこれが適時二塁打となった。
なおも二死二、三塁とチャンスは続くと、同じくベテラン・中島も２点適時二塁打を放ち、これで試合を振り出しに…。「なんとか走者を返したいという思いだけでした。昨日の試合でも同じような状況で打つことができなかったので打ててよかったです」と、喜びをかみしめた。
打線の追い上げも空しく、９回に中川が勝ち越しを許し敗戦となったが、引き続き好調ぶりを見せつけたＧ打線。原監督も「ねえ、８回に追いつくんだからね！ （中島と亀井も）いいところで打ってね。さすがですね」と、２人のベテランの働きをたたえた。若手選手が台頭するチームの中で、負けじと輝きを放った頼れる男たち。首位争いを繰り広げるチームにとっては、心強い存在だ。
