地域の魅力をネット配信「雪浦ウィーク」

雪浦弁による「さるかに合戦」の台本合わせをする演者=西海市大瀬戸町、雪浦ゲストハウス森田屋

 5月の大型連休中のまち歩きイベントとして知られる長崎県西海市大瀬戸町雪浦地区の「雪浦ウィーク」。新型コロナ禍で、今年も昨年に続き、従来のような形での開催は見合わせるが、実行委のメンバーらがまちづくりに対する思いを語ったり、雪浦弁で寸劇を披露したりする「雪浦を知る」イベントを5月1、2の両日、オンラインで開く。
 「こんごらぁ、人間のさとんにきじゃ、新型コロナウイルスちゅうとの、ごうぎはやっとるらしか」。
 24日、50~70代のメンバー7人が集まり、雪浦弁による「さるかに合戦」を収録した。2月の市立雪浦小の学習発表会で披露する予定だったが、コロナの影響で中止に。演者の1人は「雪浦が元気なことが伝われば」と意気込む。
 オンラインイベントは両日とも、午前11時から午後4時ごろまで動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信。初日は今年で23回目を迎えた雪浦ウィークの歴史や16万枚のレコードを収蔵する「音浴博物館」を紹介。2日目は同地区で盛んなサーフィンの魅力や、「ローカルで暮らす」をテーマに移住者や出身者らがトークを展開する。地域で創作活動に取り組む服飾作家の作品や有機栽培の野菜、酢などのネット販売も行う。
 実行委の久保桂奈さん(38)は「これまで、地域に来ていただくことで雪浦の良さを発信してきたが、動画配信によって遠方に住む人などに地域の魅力を発信できれば」と話している。
 問い合わせは事務局の川添酢造(電0959.22.9305)。

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