【東京五輪】豪州も選手団にワクチン接種を実施へ 日本は流れに逆行か

日本国内の問題は山積だ

日本だけ取り残されてしまうかもしれない…。オーストラリア紙「オーストラリアン」は27日、同国政府が東京五輪・パラリンピックに出場する選手らに対し、優先的に新型コロナウイルスのワクチン接種を行うと報じた。

同紙によると、同国政府は競技者とそのサポートスタッフを、ワクチン接種が優先的に認められるグループに分類。ハント保健相は「私たちは、選手たちが東京で競技に参加し、安全にオーストラリアに戻ってくることを望んでいます」と述べた。

間近に迫った東京五輪・パラリンピックを前に、すでにアメリカ、ベルギー、ドイツ、韓国などが選手団にワクチン接種を実施する方針を表明。日本国内で新型コロナウイルスの感染者数が急増する中、少しでもリスクを減らすためにあらゆる策を講じている。

しかし、日本政府に現時点でアスリートに優先的にワクチンを接種するという考えはない。実際に、東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長は「ワクチン政策は政府の政策なので、それに従っていくのが筋であろうと思っている。アスリートというお話があったが、日本においては政府が判断をされるであろうと考えている」とコメントしている。

かねて橋本聖子会長(56)は「安心・安全な大会を実現する」と口にしているが、日本選手団に万が一の事態が起きた場合はどう責任を取るのだろうか…。

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