快適に楽しく雲仙温泉散策を 電動車いすを貸し出し

5月1日から貸し出される電動車いす「ウィル」=雲仙市小浜町、雲仙温泉街

 長崎県雲仙市小浜町の雲仙温泉街で電動車いす「WHILL(ウィル)」を有料で貸し出し、体力に不安があっても快適に観光を楽しんでもらう事業「UNZEN らくのり」が5月1日にスタートする。
 ウィルはWHILL株式会社(東京)が開発した近距離移動用の電動車いす。肘掛けに付いたコントローラーを使って前進、後退、左右に旋回ができ、最高時速は6キロ。同温泉街の歩道のほか、雲仙地獄や白雲の池キャンプ場でも勾配が緩やかな範囲で利用できる。
 地元の観光まちづくり会社「雲仙みらいかたる」(七條彰宣社長)が、地域に応じた移動の仕組み作りを支援する「トヨタ・モビリティ基金」を活用してウィル1台を購入し、貸し出す。
 4月26日に同温泉街でお披露目式があり、七條社長が「長く歩くのが不安な方も、楽に楽しく温泉街を散策し魅力に触れてもらいたい」とPRした。
 ウィルは同温泉街の雲仙お山の情報館で貸し出す。利用時間は午前9時~午後5時。料金は1時間500円。予約は同館(電0957.73.3636)。

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