【新型コロナ】コロナ変異株、神奈川で最多112人が感染 13人が英国株 県所管域は2人死亡、27人感染

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は30日、既に県内で発表されている新型コロナウイルス感染者のうち、10歳未満~80代の男女112人が変異株に感染していたと発表した。1日の発表人数としては26日の87人を上回り過去最多。112人のうち13人が英国株の疑いと判明、99人は検査中という。

 県はまた、23日と26日に公表した変異株感染者2人について20日公表の感染者と重複していたとして取り下げた。県内の変異株感染者は769人となった。

  ◇

 県は30日、県所管域で新たに2人の死亡と、10歳未満~80代の男女27人の感染が確認されたと発表した。

 伊勢原市の80代女性はクラスター(感染者集団)が発生している県平塚保健福祉事務所管内の民間病院の入院患者。16日に陽性と判明し、25日に新型コロナによる肺炎のため死亡した。

 厚木市の80代女性はクラスターが発生した県厚木保健福祉事務所管内の民間病院の入院患者。3月2日に陽性と判明し、4月8日に新型コロナによる肺炎で亡くなった。同病院での感染者の死亡は4人目。

 新規感染者27人のうち、2人が中等症、25人は軽症で、16人の感染経路が不明という。年代別の内訳は、20代・40代が各7人、30代5人、10歳未満・60代が各2人、10代・50代・70代・80代が各1人。

 クラスターが発生している県平塚保健福祉事務所管内の民間病院では新たに医療従事者2人の感染が判明。感染者は18人となった。

© 株式会社神奈川新聞社