4被弾で3敗目の有原 指揮官は休息示唆も「中4日で結果を」

3敗目を喫したレンジャーズ・有原(ロイター=USA TODAY)

レンジャーズ・有原航平投手(28)は本拠地でのレッドソックス戦に先発。2回2/3を投げ、4被弾の4安打6失点、四死球3、奪三振1で3敗目(2勝)を喫し、防御率は5・76となった。試合はレッドソックスが6―1でレンジャーズを下し、地区首位をキープ。レッドソックス・澤村拓一投手(33)は登板しなかった。

有原は初回、制球が定まらず、連続四球で無死一、二塁のピンチを迎える。すると3番マルチネスには初球、79マイル(約126キロ)のスライダーを左中間へ先制の3ラン本塁打を浴び、さらには4番ボガーツに86マイルのカッターを中堅左へソロ本塁打され、一死も奪えずに4点を失う。

それでも有原は後続を抑え、2回を7球で三者凡退に仕留めて立ち直るきっかけとしたかったが、3回、先頭マルチネスに2球目、落ちなかった真ん中高めのスプリットを中堅バックスクリーンへ運ばれる2打席連続弾を許すと、一死から5番デバースには初球、外角へのチェンジアップを左翼へソロ本塁打を打たれたところから、レンジャーズのブルペンが動き出した。

6番・バスケスを右飛に打ち取り二死とした有原だったが、7番ダルベックに死球を与えたところでウッドワード監督がベンチから飛び出し、降板が告げられた。25日(同26日)のホワイトソックス戦でも2回6安打5失点と精彩を欠いた投球内容だった有原。この日も55球中、空振りを奪えたのはわずか2個。ストレートの球速は初回が91~93マイル(約145~149キロ)だったのに対し、2回以降は88―90マイル(約141~144キロ)に落ちるなど、球威や制球力、スタミナ面などに不安を残す内容となった。

有原は試合後「自分の思うようなボールが投げられなくて苦しい投球だった。甘いボールも多く、キレていないと自分でも感じているので、打たれるべくして打たれていると感じている」と振り返った。

また、ウッドワード監督は有原の状態について「本人は大丈夫と言っていたが、球速が落ちていて、スプリットなど全てにキレがなかった」と述べ、次回の登板に向けて休息日を増やす可能性にも示唆。しかし、有原は「こっちに来るときから中4日って思っていたので、その中で結果を残していかないといけない。次こそは勝てるようにしたい」と前向きに語った。

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