東京五輪でニュージーランド代表の有力候補だったダニー・リー(30)が、東京五輪の出場権争いからの撤退を表明した。
同国紙「ニュージーランドヘラルド」によると、リーは「慎重な検討と多くの協議の末に、東京五輪に出場しないという厳しい決断を下した」と声明を発表した。
リーは前回2016年のリオデジャネイロ五輪でニュージーランド代表として出場しており、今回も出場に意欲を見せていた。しかし、新型コロナ禍の深刻化による感染リスクや、東京五輪の開催が不透明な状況を勘案。「ダニーは再びニュージーランドを代表して東京でメダルを争うことを非常に楽しみにしていたが、来季のPGAツアーでのプレー権を維持することに集中することを決めた」と同紙はリーが出場権争いから離脱し、来季に向けてツアーでのプレーに集中する苦渋の決断を下したと指摘した。
「ダニーは常に自分の国を代表することに大きな誇りを持っており、そうなることを楽しみにしていた」と同紙。世界中から批判が集まる〝望まれざる五輪〟から、また一人アスリートが姿を消した。