AI型教材の活用法学ぶ 宮崎市教委リーダー研修

AI型教材の活用法を学んだ「教育の情報化推進リーダー」研修会

 全国の小中学生に1人1台のタブレット端末を配備する文部科学省の「GIGAスクール構想」の本格始動を前に、宮崎市教委は4月30日、同市の市教育情報研修センターで初めての「教育の情報化推進リーダー」研修会を開いた。リーダーとなる教諭72人が参加し、教材の活用法などを学んだ。
 同リーダーは本年度、市内全72の公立小中校で各校長が推薦した教諭1人を配置。リーダーは端末を有効に活用できるよう教職員の指導などを行う。
 同日は市が導入する人工知能(AI)型教材の活用法を、東京の開発メーカー担当者がリモートで講義。AIが児童、生徒の習熟度を判定し、それに合わせた問題を出題することでそれぞれのペースで学習に取り組めることや、プリントの印刷、配布、採点の手間が省けることなどを解説した。
 穆佐小の横山立騎(りゅうき)教諭(27)は「子どもの学力に合わせた個別の対応ができる。講義内容を教諭に説明したい」と話していた。市教委によると、同市では6月末までに全ての公立小中校の全学年で端末の使用が始まる。

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