【新型コロナ】東京都でインド由来変異株5人検出 うち4人は渡航歴なし

 東京都内の感染者のうち5人から、インドで感染爆発の要因となっているとされる変異株が検出されていたことが明らかになった。そのうち4人は海外渡航歴がなく、渡航歴のある感染者との濃厚接触者でもないという。都ではこの結果を受け、独自にこの変異株に対するスクリーニングを開始している。

4月中の感染者検体から検出

モニタリング会議提出資料より

 東京都健康安全研究センターが、都内の4月中の新型コロナウイルス感染者の検体を再度調べたところ、5人の検体からインドで感染爆発の要因とされる変異株を検出していたことが、6日の都のモニタリング会議に提出された資料で明らかになった。

 5人のうち1人は海外渡航歴があったがほかの4人には渡航歴はなく、渡航歴のある1人の濃厚接触者でもないという。またこれまで国立感染研究所で1例、空港検疫で20例検出されているが、今回検出された5例はこの中には含まれない。同センターではこの結果を受け、4月30日以降に持ち込まれた検体についてインド由来の変異株であるかスクリーニングを開始しているが、それらについては検出されていない。

 また同センターが提出した資料では、英国由来の変異株の都内の感染者全体に対する割合が、67.9%にものぼり過去最高となっていることも明らかになった。

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