ぼったくり男爵・バッハ会長にヘイトの声 来日時に思わぬ“おもてなし”が?

バッハ会長(代表撮影)

国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長にヘイトが集まっている。米ワシントン・ポスト紙は五輪中止を勧めるコラムでバッハ会長を「ぼったくり男爵」と痛烈に批判。日本国内に同紙記事が紹介されると、その内容に共感が広がった。コラムの原文では「Baron Von Ripper―off」との表現が出てくる。Baronが男爵で、Vonは貴族に使われるドイツ語。バッハ会長がドイツ出身だからだと思われる。そして、Rip offは「だまし取る」とか「ぼったくる」という意味。直訳して、ぼったくり男爵というわけだ。

新型コロナウイルスの第4波に苦しむ日本では同紙コラムに「よく言った」と膝を打った人が多数いた。“ぼったくり男爵”はトレンドワードになるほどで、ツイッターでは「今年の流行語大賞に輝くかも」「授賞式にはバッハさん呼ばないと」などと年末の新語・流行語大賞へのノミネートを求める声が上がっていた。

バッハ会長へのヘイトは高まるばかり。今月中旬に来日予定だが、「卵ぶつけたい」「空港で卵投げつけようかな」などとネットには不穏な書き込みも少ないながらある。公安関係者は「これだけバッハ氏に対する批判が高まると、実際に起きかねません。卵をぶつけたところで何かが変わるわけではないと思うのですが…」と心配している。

東京都などに出されていた緊急事態宣言は予定を延長して31日までとなる見込み。バッハ会長の来日も不透明だが、思わぬ“おもてなし”が待ち受けているかもしれない。

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