地方都市を中心に横丁事業を行っていた(株)アスラボが破産

 (株)アスラボ(TSR企業コード:298429250、法人番号:9010401088419、港区南青山1-15-3、設立2010(平成22)年6月、資本金1億9949万2540円、片岡義隆社長)は4月30日、東京地裁に破産を申請した。申請代理人は福原一弥弁護士(R&G横浜法律事務所、神奈川県横浜市西区みなとみらい4-4-2)。
 負債は現在調査中。

 設立当初は、シェアハウスの運営を主力に事業を展開していたが、後に、地域活性化を目的に飲食店が多数入居する「横丁」を甲府市、旭川市、宮崎市、鹿児島市などの地方都市で展開。メディアでも紹介されるなど注目された。大手デベロッパーや各地の自治体とも取引を広げ、ピーク時の2018年9月期には売上高約20億円をあげていた。
 しかし、その後は地方で運営する横丁の譲渡などが重なったことから、売上は減少傾向で推移していた。近年は1か所であらゆるジャンルの料理人が独自でメニューを提供する「シェアダイニング」事業を開始し、首都圏を中心に多数の出店予定があったものの、新型コロナウイルスの感染拡大により一部の店舗で開業が予定より遅れるなどしていた。2021年3月に本社を撤退し、今回の措置となった。

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