【8日】新型コロナ感染 長崎県内最多65人 病院でクラスターなど

8日発表の市町別感染者数(左)、新型コロナウイルス感染者の入院状況(7日午後7時現在)

 長崎県などは8日、県内で新たに65人の新型コロナウイルス感染を確認し、長崎市の80代女性が7日に死亡したと発表した。1日当たりの感染者数としては、4日公表分の62人を上回り過去最多となった。新たに3人の感染が確認された西彼時津町の長崎百合野病院でクラスター(感染者集団)が発生。同病院は既に「当面の間」、外来診療や新規入院、休日夜間の救急受け入れを中止しており、救急については近隣の医療機関でカバーする。
 県や長崎市、同病院によると、入院患者と職員計392人が検査を受け、8日までに退院患者を含め計8人の感染を確認。長崎医療圏で休日夜間の救急を交代で担う「輪番病院」の一つだが、同病院が当たっていた8、12日は他の病院が対応し、16日までは救急医療体制に影響はないという。
 長崎市の新規感染者は33人。いずれもクラスターが発生していた施設名非公表の介護施設、カラオケを提供する飲食店、製造業事業所、カラオケ喫茶、「介護予防センターサンハイツ青山中央」の5カ所で、それぞれ新たに関係者1人が感染。田上病院では入院患者2人の陽性が判明し、同病院での感染者は職員と入院患者計47人となった。
 壱岐市では6人の感染を確認。市内で路線バスを運行する壱岐交通は50代男性運転手の陽性が判明し、8日は全便運休した。検査を受けた運転手18人はいずれも陰性で、9日は通常運行する予定。
 五島市で3人の感染が確認されたことを受け、県は五島医療圏の専用病床確保のフェーズを「2」から最も高い「4」に引き上げ、10床から23床に拡充した。

 


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