【東京五輪】国立競技場周辺で大規模の反五輪デモ「中止しろ!」「誰のためにやるのか!」「貧乏人を殺す」

国立競技場周辺で大規模な抗議デモが展開された

東京五輪の陸上テスト大会が実施された8日、会場の国立競技場(東京・新宿区)の周辺で大規模な抗議デモが展開された。

午後5時、東京五輪中止を求める反五輪団体は日本オリンピック委員会(JOC)や五輪競技団体が入る「ジャパン・スポーツ・オリンピック・スクエア」の前に集結。デモの申請を受けて出動した警察官、警備会社スタッフなどが厳戒態勢を敷く中、デモ隊は「Olympic kill the poor(五輪は貧乏人を殺す)」と書かれた横断幕を手に五輪中止を声高に訴えた。

すぐ隣の国立競技場では男子100メートルで日本人初の9秒台をマークした桐生祥秀(25=日本生命)らが出場する大会が開催される中、抗議団体は「オリンピックを即刻、中止しろ!」とマスク越しに叫んだ。昨年秋、国立競技場の視察に来た国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)と対峙して中止を訴えた女性は「国民の7、8割がもう五輪は無理だと思っている。誰のため、何のためにやるのか? おカネや政治が理由なら本当にやめてほしい」と切実に話した。

東京五輪の中止を求める世論は日を追うごとに激化。SNSでも中止デモや署名活動が展開されている。果たして75日後、この場所で無事に開会式が行われるだろうか。

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