中日・柳が8回2安打無失点で3勝目「大野さんが帰ってくるまで投手陣を引っ張れるように」

8回2安打無失点で3勝目を挙げた柳

中日が先発・柳裕也の好投とビシエドの5号2ランで9日の広島戦(バンテリンドーム)に2ー0で勝利。広島と入れ替わって4位に浮上した。

試合前、エース・大野雄が上肢のコンディション不良のため選手登録を抹消されるというショッキングなニュースが流れた中日だが、右のエースの快投が嫌なムードを吹き飛ばした。柳は初回からストレートと変化球のキレが抜群。3回二死から玉村、菊地の連打などで満塁とされるも「落ち着いて投げることができたかと思います」と阿部をチェンジアップで空振り三振に仕留めてピンチ脱出。結局カープ打線に許した走者はこの回の3人だけで、8回2安打無失点で3勝目をゲットした。

この日、カープ打線から11三振を奪い、今季の奪三振数は58。これは12球団の全投手の中でトップの数字だ。それでも柳は「シーズン始まったばかりなのでチームが勝てるように次も投げたいと思います」と個人成績については全く意識していない。「大野さんが帰ってくるまで自分が投手陣を引っ張れるように頑張りたいです」。沢村賞左腕が不在でも中日には柳というもう一人の大黒柱がいる。チーム内外にそんな印象を与えたこの日の快投劇だった。

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