【陸上】順大2年・三浦龍司が3000m障害で日本新「五輪への現実味が増した」

夢切符をグッと引き寄せた。陸上の東京五輪テスト大会(9日、国立競技場)、男子3000メートル障害で三浦龍司(順大2年)が8分17秒46の日本新記録を樹立。五輪の参加標準記録(8分22秒00)をクリアした。

序盤から積極的な走りを見せた三浦は、終始好位置をキープ。終盤にギアを入れ替えると、そのまま後続を大きく引き離してフィニッシュ。「(ギアチェンジを)意識したのは中だるみをしないように残り3~5周あたり。思い切り体の中でギアを変えたのはラスト2周くらい」と振り返った。

大学の先輩でリオデジャネイロ五輪同種目代表の塩尻和也(24=富士通)の前で圧巻の走りを披露した三浦。「競技場を走って五輪への現実味が増した感覚もある」と手応えを口にした上で「世界の選手と戦っていこうと思えば、まだまだ記録を伸ばさないといけない。自分の成長ポイントの1つとしてこの大会を見ていこうかなと思う」と決意を述べた。

好記録を出しても、あくまで冷静沈着。「あまりプレッシャーを感じて自分の中で(調子などを)崩してしまわないように、自分の感覚を大切にして、落ち着いて五輪に向けて進んでいきたい」ときっぱり。現状で満足する気はさらさらなさそうだ。

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