テニス女子の世界ランキング2位、大坂なおみ(23=日清食品)は9日、イタリア国際開幕前に記者会見し、新型コロナウイルス禍の中で東京五輪の開催に賛否両論が出ている中、複雑な胸中を語ったと、スペイン紙「スポルト」が報じている。
同紙は「東京2020大会における大坂なおみの重大なジレンマ」との見出しを付けて緊急事態宣言が出された開催地の現状をリポートし「日本のスポーツ界の偉大な人物の一人である大坂なおみは、パンデミックが日本でどのように経験されているかについて警告している」とした。
その上で大阪は「もちろん、五輪を開催したいのですが、特に過去1年間、多くの重要なことが起こっていると思います。多くの予想外のことが起こっている。人々を危険にさらすなら、間違いなく話し合う必要があります。そしてそれは現在起こっていることです。私はただのアスリートですが、私たちはそれについて話さなければなりません」と話したという。
日本ではワクチン接種率が全国民の約2%という低水準が問題視される中、五輪選手団にワクチンが提供されることに言及。大坂は「多くの人が入国するので、この点に関して正しい決定を下さなければならない。私はワクチン接種を受けたが、誰も強制することはできない」と指摘した。