高橋洋一氏 “さざ波” 投稿が米国でも大波紋「国民の生命軽視する姿勢は菅首相の考え方を反映」

仮定の話はしない

菅首相の側近である高橋洋一内閣官房参与(65)による〝さざ波〟発言が海外でも大きな波紋を呼んでいる。

高橋氏は9日にツイッターで新型コロナウイルスの感染者数のグラフを提示しながら「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」と投稿した。

日本では新型コロナ禍により多くの死者や重症者が出ており、今でも後遺症に悩んでいる人もいる。このツイートは大炎上して野党からも追及の声が上がったが、騒動は海外にも飛び火した。

米国のラジオ局「KFGO」は「政府の顧問が、五輪中止の呼びかけを笑い飛ばすツイートで国民の怒りを爆発させる」と報道。「ツイッターユーザーからは『政府の特別顧問が、五輪の開催を正当化するためだけに人々の死を軽視する人物だとは信じられない』との批判の意見が出た」と指摘し、米国でも問題発言として大きく取り上げられている。

また同局は「財務省の元官僚である高橋氏は菅義偉首相に近いことで知られており、つい最近も1週間前に会った」と高橋氏と菅首相の〝関係〟を強調。五輪の開催強行のために国民の生命を〝軽視〟する姿勢は、菅首相の考え方を反映したものだと指摘している。

側近による〝暴言〟が海外からも袋叩きにあっている菅首相。世論を無視した東京五輪の開催強行という暴走を止めるキッカケになるのか注目が集まる。

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