JR九州社長、佐賀県議長らに陳謝 通勤快速否定報道を釈明 新幹線長崎ルート

九州新幹線長崎ルートの未着工区間について意見交換した青柳社長(左から2人目)藤木議長(同3人目)ら=佐賀県議会棟

 JR九州の青柳俊彦社長は11日、4月に就任した佐賀県議会の藤木卓一郎議長と原田寿雄副議長を訪ね、九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)について意見交換した。青柳社長は、同区間への「通勤快速」導入に否定的な見解を示したとする一部報道に関し「私論ではなかったが、佐賀県民や関係者の不安につながった」と釈明、陳謝した。
 4月の定例会見時、青柳社長は、通勤快速導入の可能性を記者に質問され、新幹線と在来線をJRが経営することに「整備新幹線の発想からおかしい」と疑問を呈していた。
 同県議会棟であった意見交換は非公開で45分間行った。青柳社長は終了後、記者団に対し「具体的な施策はちゃんとした議論の場でやる事柄であり、発言は(一般論であって)私論ではなかったと申し上げた」と述べた。
 藤木議長は「真意でないと言われる以上、そう受け止める」と一定理解を示した。JR側が整備方式の決定後とする並行在来線の議論については「先に在来線問題に誠意ある回答があれば、整備方式も議論が加速するのではないか」とした。


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