松山英樹 東京五輪出場に複雑胸中「日本の状況を考えるとそれはどうなのかな」

判断につきかねる様子の松山英樹(ロイター)

男子ゴルフの松山英樹(29=LEXUS)は11日(日本時間12日)、米ツアー「AT&Tバイロン・ネルソン」(13日開幕、米テキサス州マッキンリーのTPCクレイグランチ)を前に新型コロナウイルス禍の中で開催予定の東京五輪について胸中を語った。

4月のメジャー「マスターズ」制覇以来、約1か月ぶりの米ツアー参戦となる松山は記者会見で「これからもっとツアーでもメジャーでも勝ちたい」と意欲を語った一方、PGAツアー公式サイトによると、代表入りが確実視される今夏の東京五輪について「無事に開催されるのであれば、金メダルを目指したい」と話したという。

ただ、開催地の東京はコロナ禍が深刻で五輪実施には国内外から疑問の声が噴出している。すでに男子ゴルフでは、世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(36=米国)やアダム・スコット(40=オーストラリア)が五輪の不参加を表明している。松山は「日本の状況を考えるとそれはどうなのかなという複雑な気持ち」と話している。

しかも米ツアーは五輪開催の前後にシーズンの行方を左右する大会があり、スケジュールも過密になる。松山は2016年のリオデジャネイロ五輪を出場辞退したように五輪がすべてではないという考えを持つだけに、今後の最終決断が注目されそうだ。

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