マリナーズ 投打のトップ・プロスペクトが同時昇格へ

プロスペクト外野手のジャレッド・ケルニックが日本時間5月14日のインディアンス戦(T-モバイル・パーク)でメジャーデビュー予定となっているマリナーズだが、プロスペクト右腕のローガン・ギルバートも同時に昇格し、同試合に先発する予定であることが明らかになった。メジャーリーグ公式サイトのプロスペクト・ランキングではケルニックが全体4位(球団1位)、ギルバートが全体28位(球団4位)にランクインしている。

マリナーズは先発投手陣に故障者が続出。左前腕を痛めて手術を受け、今季終了となったジェームス・パクストンのほか、エース左腕のマルコ・ゴンザレス、ニック・マーガビシャス、エルジェイ・ニューサムと合計4人の先発投手が故障者リストに登録されている。ギルバートは今季まだAAA級タコマで1試合しか投げていないが、先発投手が不足しているチーム状況もあり、予定より早い時期にメジャーデビューすることになった。

先発ローテーションの一角に加わることが確実視されるギルバートだが、マリナーズは厳格な球数制限を設けるとみられる。AAA級タコマでの今季初登板では5イニングを投げて被安打4、奪三振5、与四球0、失点1の好投を披露。球数は67球だった。4月下旬のマイナーキャンプでの最終登板では4回74球でマウンドを降りており、投球イニング数に関係なく、70球前後が交代の目安になることが予想される。

マリナーズはチーム再建を着実に進めており、有望株を豊富に抱えていることもあってファーム組織ランキングでは30球団中3位にランクイン。開幕ロースター入りしたテイラー・トラメル、今回昇格するケルニックとギルバート以外にも、フリオ・ロドリゲス、エマーソン・ハンコック、ジョージ・カービー、ノエルビ・マーテイといった有望株たちがメジャー昇格に向けて日々成長を続けている。まずはケルニックとギルバートの2人がメジャーの舞台でどんなプレーを見せてくれるか非常に楽しみだ。

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