二軍戦7失点炎上の藤浪に虎OBから「中継ぎ再転向」求める声

阪神・藤浪

再びトンネルに戻ってしまうのか。阪神・藤浪晋太郎投手(27)が13日のウエスタン・オリックス戦(舞洲)に先発登板し、5回9安打2四球7失点と炎上。制球難、守備難、暴投癖と、長年抱えてきた〝悪癖〟全てが出てしまった。破格のポテンシャルを秘めながら先発マウンドで十分な結果を残せない藤浪には中継ぎ再転向を求める声が高まっている。

昨季終盤、チーム事情もありリリーフ投手として勝ちパターン継投の一角を担った藤浪は13試合に登板し防御率2・35と好成績をマーク。意外な〝中継ぎ適性〟を披露した。今季の阪神は守護神のスアレス、セットアッパーの岩崎こそ安定した数字を残しているが、それ以外の中継ぎ投手陣は防御率3点台後半以上が大半というチーム事情もある。

ある球団OBは藤浪の先発への強いこだわりに理解を示しつつ「次の登板まで中6日空いてしまう先発投手は、その間にいろいろと『考えすぎて』しまうもの。特に藤浪のように知識欲旺盛なタイプはそのせいでますます〝迷路〟にはまりこんでいるようにみえる」と指摘し、こう続ける。

「彼のようなタイプは救援投手として毎日のようにマウンドに上がる方が向いているのかもしれない。余計なことを考える間もなく投げ続けることで課題だった投球フォームやリリースの感覚も固まってくるかもしれない」

今季の藤浪は一軍でここまで5試合に登板し、初回の失点は0と立ち上がりの良さが際立つ。チームのため、そして何よりも藤浪本人のため、矢野監督は今後どのような断を下すのか。

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