ソフトバンク浮上の切り札に〝イケメン右腕〟板東&笠谷の名タッグ登場

坂東湧梧

昨季に続きチームの窮地を救えるか。ソフトバンクの〝イケメン右腕〟板東湧梧投手(25)が13日、ペイペイドームで行われた一軍の投手練習に合流した。

昨秋、ヒジの手術を受け、そこから投球フォームにおける体の連動性を意識して取り組んできた。「自分の思っている感覚以上に力やスピードは出ているのかなと思います」。今季初の一軍マウンドに向けて「目の前の試合に全力でという感じです。一軍に上がればシーズンを通してもう落ちないという気持ち。必要としてもらえるなら、どんな形でも力になりたい」と気持ちを高ぶらせた。

昨季は15試合に登板して2勝2敗、防御率2・56。先発陣の台所事情が苦しかった夏場には、笠谷がショートスターターとして先発し、板東が続くという〝ツープラトン〟でチームに大貢献した。8月の楽天との首位攻防6連戦では、実に2試合にタッグで〝先発〟し、チームに2勝をもたらした。他の4試合は敗れており、まさにこのイケメンの板東がチームを救った形だった。

相方だった笠谷は今季念願の開幕ローテ入りしたものの苦しい投球が続き、現在はリリーフに配置転換となっている。ただ、12日のロッテ戦で2回を無安打5奪三振と圧巻の投球を披露するなど短いイニングで本領を発揮している。

笠谷&板東のタッグは工藤監督の肝いりでもあった。現時点での板東の役割は「今いるメンバーとの兼ね合いの中でどういうポジションで行くかになる」(高村投手コーチ)とのことだが、タッグ再結成でチームに白星をもたらすことも期待できそうだ。

目下、首位・楽天に1・5ゲーム差の3位にいるソフトバンクだが、6カード連続で勝ち越しがない。チームの総力を挙げて交流戦までの残り8試合を乗り切りたいところだ。

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