諫早市に技能会館の存続要望 長崎県央技能士会

技能会館存続への対応を大久保市長に求める竹田会長(右)=諫早市役所

 県央技能士会(竹田近久会長)は13日、長崎県が県立の公の施設の見直しの一環として、廃館も含めて検討を進めている県立諫早技能会館(諫早市宇都町)の存続に向けた対応を同市に要望した。
 同会館は1974年、県が整備。鉄筋コンクリート2階建て延べ約920平方メートルで、県央職業訓練校などが入る。土地は市有地。県の指定管理者の県央職業訓練協会が管理、運営に当たっている。同様の県立技能会館は2019年度まで佐世保市にもあったが、現在は諫早市だけに残る。
 同技能士会は市内の建築関係団体など13団体で構成。技能・技術の継承、向上には拠点が必要だとして、市が建物を県から譲り受け、同協会に管理・運営を委託する方式を求めている。同日は竹田会長ら役員が市役所を訪れ、大久保潔重市長に対応を要望。大久保市長は「選挙公約の大きな項目の一つが技能会館の存続だった。しっかり約束を守らせていただきたい」と応じた。

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