結核検査「陰性」と誤伝達 横浜市、発病して発覚

横浜市役所

 横浜市は13日、結核の血液検査を受けて陽性と判明した市民1人に対し、誤って陰性と伝えていた、と発表した。当該の市民が結核を発病して発覚したといい、都筑区福祉保健センターは「他の人への感染の可能性は低い」としている。

 市によると、当該の市民は昨年3月、結核患者の接触者として血液検査を受けた。結果は陽性だったが、同センターの職員が関係する二つの書類に誤って陰性と転記。本人には電話で「陰性」と連絡し、医療機関での詳しい検査や治療も「不要」と伝えていた。

 今年4月末、当該の市民が結核を発病したと区に届け出があり、発覚した。

 同センター福祉保健課の室山孝子課長は「深くおわびする。再発防止を徹底したい」と話している。

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