女優の長谷川奈央(28)、俳優の市原綾真(24)がダブル主演した映画「美しき誘惑―現代の『画皮』―」の初日舞台あいさつが14日、東京・新宿区のシネマート新宿で行われた。
同映画は海外映画祭で数々の賞を受賞。長谷川も女優賞を獲得している。「私自身も正直、驚いております。あり得ないことだなと思っております」と、作品に携わった関係者全てに感謝した。
トークセッションでは、映画のタイトルに掛けて「最近の誘惑は?」という質問が飛んだ。
市原は「甘いものが大好きなんですよ。焼き菓子やケーキ屋さんの前を通ると、朝方はすごくいいにおいするんですよ。でも肌が荒れるので我慢しています。時には誘惑に負けるんですけど」と苦笑い。
舞台あいさつでは共演した芦川よしみ、千眼美子、永島敏行、赤羽博監督も登壇。
特別出演の千眼は劇中でセーラー服姿も披露。「セーラー服姿はもうちょっと無理かな…と思ったんですけど。これを最後と思って。いい思い出になりました」と笑う。
市原の父親役を演じた永島は「市原さんは真面目。僕たちの若いころは自分さえよけりゃいいって感じでしたけどね。長谷川さん、市原さん、2人とも、もっと今後は経験を積んで、成長していってほしいと思います」とエールを送った。
最後に市原は「この映画を観て、本当に大切なものって何だろうと、考えるきっかけになってくれるとうれしいです」。長谷川は「この映画に取り組む中で、自分の本質を考えるようになりました。(その中で)1年前の私より強くなったと思います。この映画は人生観を変える映画と確信しました。1人でも多くの人に見ていただききたいです。どうぞよろしくお願い致します」と頭を下げた。