敵地での伝統の一戦に先勝! 首位・阪神が2位・巨人に逆転勝ち 矢野監督「現状ウチが上にいるので…」

敵地・巨人戦に先勝した阪神ナイン

14日の巨人―阪神、首位攻防第1ラウンドは、首位の阪神が2―1と競り勝ち、ゲーム差を4・5と広げた。前日の中日戦に続き、連夜の逆転、僅差勝利で改めて強さを印象付けた。

今年の猛虎は攻撃の〝二の矢〟が出るのが特徴だ。1点を追う4回、一死から3番・マルテの右中間席への8号ソロで試合を振り出しに戻すと、4番・佐藤輝が右中間フェンス直撃の二塁打でチャンスメーク。続くサンズの中前打で一、三塁とすると、二死後にリーグトップの得点圏打率5割を誇る梅野がやってくれた。

「みんなが繋いで作ってくれたチャンスでしたし、何とかヤギ(青柳)の援護をしたかった」と、巨人・畠から149㌔直球をはじき返す中前適時打で2―1。あっという間に逆転に成功した。

守っては先発・青柳が7回1失点と好投。その後、岩崎→スアレスの盤石リレーで逃げ切った。

ゲーム差3・5で迎えた2位・巨人との「伝統の一戦」は、交流戦前の最後の〝山場〟ともいえる3連戦。そんなプレッシャーもモノともせず、首位の勢いを出し切り先勝した矢野燿大監督()も「バッテリーがとくに頑張ってくれたね。現状、ウチが上にいるので(カード)頭を取れたのは大きかったと思います」とえびす顔で語った。

これで対戦成績も4勝3敗となり、15日現在で、セの全球団に勝ち越し。敵なし状態の猛虎の勢いはしばらく続きそうだ。

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