【新型コロナ】厚木市長が医療従事者向けワクチン接種 副市長と職員19人も キャンセル分「ロス生じさせないため」

厚木市の小林常良市長

 新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、厚木市は14日、小林常良市長(72)が接種を受けたと明らかにした。

 市によると、医療従事者向けの優先接種用のワクチンだったが、キャンセルが生じたため、廃棄を避けるとともに市政運営や危機管理体制の維持の観点で、市長が接種したという。市長は市立病院で4月23日と5月14日に接種した。

 ほかに、霜島宏美副市長(67)や市危機管理課の職員19人も、医療従事者向けのワクチン接種のキャンセル分で接種したという。

 小林市長は「市立病院を持つ自治体の首長としてワクチン1本の大切さは十分理解しており、ワクチンロスを生じさせないために接種した。コロナ対応の陣頭指揮を執る立場として、市民の命と生活を守り、市政運営に支障を来さないよう力を尽くす」とコメントした。

 市では17日から、75歳以上の集団接種を開始する予定になっている。

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