長崎県民主医療機関連合会(平野友久会長)は14日、夏に開催予定の東京五輪・パラリンピックの中止を求める声明を発表した。
声明文では、出場選手や開催準備を進めてきた関係者のことを思うと「心苦しい」とした上で、新型コロナウイルスの感染拡大を受け「状況を冷静に見るなら大会開催は不可能」と主張。全国的に医療が逼迫する中、大会組織委員会が大会期間中の医療スタッフとして看護師らの派遣を要請したことについて、「医療従事者はこれ以上の業務負担に対応できる余力はありません」と批判した。
同日、県庁で会見した県民医連の亀井誠司事務局長は「命に代わる五輪はあり得ない。医療現場から声を上げることが大事だ」と話した。
五輪中止求める声明 「医療従事者に余力はない」 長崎県民医連
- Published
- 2021/05/15 10:13 (JST)
- Updated
- 2021/05/15 14:36 (JST)
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