神奈川・大和市の障害福祉サービス事業者 指定取り消し 工賃未払い、使途不明金も

神奈川県庁

 神奈川県は14日、座間市の就労継続支援B型事業所と秦野市の共同生活援助事業所で複数の違反が確認されたとして、運営する「L'arc-en-ciel」(大和市つきみ野1丁目)に対し、障害福祉サービス事業者の指定取り消しを通知したと発表した。利用者対応の期間を考慮し、31日付けで取り消す。

 同事業者は「ラルク座間」(座間市新田宿)と「シエリ東海大学前」(秦野市南矢名)を運営。県によると、ラルク座間では通所していた利用者に対する工賃の未払いなど、県条例の違反や虚偽申請などが7件あった。シエリ東海大学前では、利用者の通帳やキャッシュカードを個人的に管理し、障害者年金などを引き出して使途不明になる違反などが5件あった。昨年の定期指導で違反が見つかり、県が監査に切り替えて調べていた。

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