【新型コロナ】10日の神奈川、4人死亡 237人感染 横浜の障害者施設で新たなクラスター

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で10日、男女4人の死亡と、10歳未満~80代の男女237人の感染が確認された。うち126人の感染経路が不明。

 県によると、亡くなった秦野市の90代女性は末期がんのため県内の医療機関に入院しており4月25日に陽性と判明。転院先の医療機関で5月5日、死亡した。

 伊勢原市の80代女性はクラスター(感染者集団)が発生した県平塚保健福祉事務所管内の民間病院の入院患者。4月27日に陽性と判明し、転院先の医療機関で同30日、死亡した。同病院ではこれまでに26人の感染が確認され死亡は2人目。

 藤沢市では市内在住の70代女性と市外在住の80代男性が死亡した。それぞれ4月14日、同20日に陽性が判明。いずれも中等症で医療機関に入院していた。

 横浜市内の障害者通所施設では利用者1人の感染が判明。すでに利用者4人の感染が確認されていたため、市はクラスターと認定。クラスターが発生している日野病院(同市港南区)では、患者1人の感染が新たに判明し、感染者は計53人となった。市内大学の運動部でも部員1人の感染が新たに分かり、同部関係の感染者は計12人となった。

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 神奈川県は10日、県内で既に発表されている感染者のうち、10歳未満~90代の男女174人が変異株に感染していたと発表した。1日の発表人数としては4日の131人を上回り過去最多。174人のうち、48人が英国株の疑いと判明し、126人は検査中。県内の変異株感染者は1211人となった。

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