神奈川・大和市長パワハラ疑惑「裁判に訴える」 議会は特別委で調査

調査特別委の設置を決めた大和市議会の議会運営委

 神奈川県大和市の副市長を4月に任期途中で辞職した金子勝氏(64)が、大木哲市長(72)による職員へのパワーハラスメント的言動があったと証言したことを受け、大和市議会は18日に開いた議会運営委員会で、パワハラ行為の事実関係を調査する特別委員会の設置を決めた。大木市長は同日、金子氏の証言について「パワハラをねつ造し、虚偽の情報を流したことに対し、裁判に訴えていく」とコメントし、対決姿勢を鮮明にした。

 大木市長や市側は、金子氏の証言を全面的に否定しており、特別委は主に事実確認を目的とする。6月1日に開会予定の6月定例会で議員提案で設置が決まる見通し。

 議運委では、最大会派の自民の中村一夫氏が「双方の主張が食い違っており、まず書面で報告を求めていく。議会として調査に積極的に協力するよう求める決議も行いたい」と、特別委の設置を提案し、全会一致で決まった。

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