久保建 東京五輪を語る「とにかく大事なのは健康」「いいプレーをみてもらえるように」

久保建英

スペイン1部ヘタフェのU―24日本代表MF久保建英(19)が、クラブ公式ホームページで公開されたインタビューで東京五輪への思いなどを語った。

久保はA代表として2022年カタールW杯アジア2次予選ミャンマー戦(28日、フクアリ)に招集され、国際親善試合U―24ガーナ戦(6月5日、ベススタ)とジャマイカ戦(同12日、豊田)は、U―24代表表として臨む。ただ新型コロナウイルス禍での五輪開催にはリスクもあるだけに、反対の世論は高まるばかりだ。

そんな中、久保は東京五輪についてこう語った。「新型コロナウイルスの感染拡大のせいで確かなことはわからない。とにかく今回の3試合に取り組まないといけない。その中には久しぶりに招集される選手もいるし、五輪は18人しか選ばれないので、僕もポジションを取れるようにしっかりやらないといけない」

開催の是非にはついては「五輪を開催するかどうかに僕はタッチできないし、苦しんでいる人が大勢いるので意見も言えない。とにかく大事なのは健康。ただ僕らは開催されることを前提に準備をしている。皆さんに、いいプレーを見てもらえるようにするのが、自分たちの義務だと思う」と語った。

ホーム開催だけに、金メダルの期待もかかるが、「もし開催された場合、いつもホスト国にはプレッシャーがかかるが、スタジアムや気候状況を知っているなど、有利な面もある」。開催可否をはっきり見通せないだけに、与えられた状況にフィットすることにフォーカスしている。

またチームの1部残留を決める決勝ゴールを挙げた16日のレバンテ戦を「スペインで決めたベストゴールの一つ。努力は必ず報われる。ゴール直後は少し頭が混乱していたけど、スタンドから降りてきたチームメイトやベンチを見てチームが一つになったことがとても嬉しかった」と振り返った。

将来的には保有元であるスペイン1部レアル・マドリード復帰を望んでいるが、〝日本の至宝〟は今後に関して「シーズン残り1試合。その日まではベストを尽くしたい。先のことは、その後に考えたい」と語るにとどめた。

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