【パラ競泳】富田が東京パラ代表に内定 「辛い日々」を乗り越えての夢切符

富田宇宙

東京パラリンピックの代表選考会を兼ねた競泳のジャパンパラ競技大会初日(21日、横浜国際プール)、男子400メートル自由形(S11)予選で富田宇宙(32=日体大大学院)が4分33秒26の好記録をマーク。派遣基準記録を突破し、代表の座を確実にした。

「派遣記録を狙いに行った」との言葉通り、序盤から果敢な泳ぎを披露。しかし、その胸中は複雑だった。新型コロナウイルス禍の影響で東京五輪・パラリンピックの開催を危惧する声が聞かれており、富田は「ずっと信じてきた五輪やパラリンピックの意義、思いというものがなかなか伝わらなくて辛い日々が続いている」と葛藤を抱えていたという。

それでも、富田は己のやるべきことに集中している。「本番のその日まで努力を絶やさずに記録の更新を目指して努力を続けていきたい」。東京パラリンピックまで残り3か月。目標の金メダルへ、あとは突き進むのみだ。

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