あいれふ安塚など2施設 新型コロナワクチン施設集団接種が終了 事前準備呼び掛け

社会福祉法人越後上越福祉会が運営する安塚区安塚の特別養護老人ホーム「あいれふ安塚」で21日、新型コロナウイルスワクチンの集団接種が終了した。

ホールに従業員の接種会場を設け、入所者との「同時並行接種」を実施した(あいれふ安塚提供写真)

 同施設は4月21日、同市初の福祉施設を対象とした集団接種を実施。従業員や入所者への意向調査や会場運営訓練など綿密な準備を進め、同日から4月30日までに第1回、5月12日から21日までに第2回の接種を行った。

 同施設では従業員、入所者231人に加え、消防署員など行政関係者9人が接種を受けた。太田雅俊施設長(76)によると、第2回の期間中、従業員の2割程度に発熱が見られたが、全体を通して副反応を示した人はほぼなかったという。

 接種予定者に滞りなく接種を終えた同施設。太田施設長は「事前に接種に関わるスタッフの役割分担、現場での動きをしっかり打ち合わせた。また当日は予診表のチェックや接種後の経過観察など、安全対策を万全に行い、スムーズな運営につなげた。これから集団接種を行う施設の参考になれば」と話していた。

 同市新型コロナウイルスワクチン接種事務室によると、同日現在、あいれふ安塚を含む市内2施設で集団接種が完了しているという。

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