世代を超えて戦争と平和を語り継ぐ「2021 平和のための戦争展inよこはま」が23、30日、横浜駅西口のかながわ県民センターで開かれる。コロナ禍で命の大切さが改めて問われる中、命を脅かす戦争について考えを深め、平和の尊さを後世に伝える。
戦争展は毎年、1945年5月29日の横浜大空襲に合わせて開催している。23日のテーマは「戦争・空襲」。法政大前総長の田中優子名誉教授が「江戸から見る」と題し、徹底した「戦争回避・非戦」で265年間にわたる「太平の世」を築いた「江戸」が現代に示唆するものを語る。
横浜市立日吉台中学校演劇部は空襲時の女学生の姿を朗読劇で紹介。同市立横浜商業高校の卒業生ら若者でつくる「NGOグローカリー」が空襲の体験記を朗読する。
30日は「核のない世界を」をテーマに開催。核兵器禁止条約の発効を踏まえ、横浜市原爆被災者の会の和田征子会長らが講演する。
主催する実行委員会は「悲劇を繰り返さないために、戦争の事実を伝え、命、環境、地球が大切にされる平和な未来を若者とともに築きたい」としている。当日先着180人。各日資料代500円(高校生以下無料)。
問い合わせは、実行委事務局電話090(8726)5227。