「揮ごうの碑 見に来て」 上越市・前島密顕彰団体 渋沢栄一の玄孫を表敬

 「郵便の父」前島密(1835~1919年)を顕彰する上越市の団体の代表が21日、同市を訪れた「近代日本経済の父」渋沢栄一(1840~1931年)の玄孫(やしゃご)を表敬訪問した。

 コモンズ投信(東京都)の渋沢健会長は、渋沢の玄孫。同日開かれた高田法人会主催の講演会に出席するため、同市西城町3のデュオ・セレッソを訪れた。

 その際、前島の顕彰活動を行っている「郷土の偉人〝前島密翁〟を顕彰する会」の堀井靖功会長(79)らが講演前の渋沢会長に会い、前島記念館(同市下池部)にある石碑の「男爵前島密君生誕之処」は、渋沢の揮ごうだと紹介し、7月開かれる予定の「献碑祭」のパンフレットを手渡した。

前島の顕彰団体の堀井会長(左)が、渋沢会長に献碑祭のパンフレットを手渡した

 前島と渋沢は明治2(1869)年に現在の静岡県で出会い、以後協力して日本の近代化のため尽力した。堀井会長は「渋沢さんに時間があれば、ぜひ石碑を案内したかったが、会うことだけでもできて良かった」と話していた。

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