ジャイアンツ・山口俊 AAA級ウエストの週間最優秀投手に選出

日本時間5月25日、マイナーリーグ各階級の週間MVPが発表され、ジャイアンツ傘下AAA級サクラメントでプレーしている山口俊がAAA級ウエストの週間最優秀投手に選出された。山口は日本時間5月23日のリノ戦(ダイヤモンドバックス傘下AAA級)に先発して7回途中まで85球を投げ、被安打1、奪三振9、与四球2、失点2(自責点0)の好投。シーズン最初の2登板では合計9失点(防御率10.13)を喫していたが、前回登板の好投により防御率は5.65まで改善された。

山口が先発したリノ戦、サクラメントは7回表に3点差を追い付かれたものの、9回裏にブライス・ジョンソンが試みた三盗が捕手ブライアン・ホラデイの悪送球を誘ってサヨナラ勝ち。山口は7回表に味方のエラー絡みで一死1・2塁のピンチを招いたところで降板し、2番手のカミリオ・ドーバルが同点に追い付かれたため、今季初勝利をマークすることはできなかったが、先発投手としての役割をしっかり果たした。

ただし、山口のメジャー昇格への道は非常に険しい。今季のジャイアンツは開幕から先発陣が非常に安定しており、先発防御率2.88はパドレス(2.64)、ドジャース(2.74)に次ぐメジャー3位。この先発投手陣の活躍がパドレス、ドジャースの2球団と地区首位を争う原動力となっている。

現在はアーロン・サンチェスとローガン・ウェブの2人が故障者リスト入りしているが、ケビン・ゴーズマン、ジョニー・クエイト、アンソニー・ディスクラファーニ、アレックス・ウッドの4本柱は健在。故障者の穴埋めとして昇格した37歳のスコット・カズミアーも4回2安打1失点の好投を見せた。山口は今後もAAA級で結果を残し続けながらメジャー昇格の声がかかるのを待つことになるだろう。

◆ジャイアンツの先発投手陣(成績は先発時のみ)
ゴーズマン 9先発 4勝0敗 防御率1.66
クエイト 6先発 3勝1敗 防御率3.34
ディスクラファーニ 10先発 4勝2敗 防御率3.54
ウッド 7先発 5勝1敗 防御率1.93
サンチェス 6先発 1勝1敗 防御率3.18
ウェブ 8先発 3勝3敗 防御率4.19
カズミアー 1先発 0勝1敗 防御率2.25

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