中日・木下拓 王者ソフトバンク戦で中村コーチに一喝され同点3ラン

4回に同点3ランを放った木下

中日の木下拓哉捕手(29)が3点ビハインドの劣勢を一振りで取り返した。

27日のソフトバンク戦(バンテリン)で「7番・捕手」で先発出場。0―3の4回無死一、二塁で相手先発・笠谷の145キロ直球を迷わず一閃すると、打球は大きな放物線を描いて左翼席へ突き刺さる5号3ランとなった。

値千金の一発が飛び出した裏には中村武志バッテリーコーチの〝一喝〟があった。1打席目では追い込まれてからバットを短く持ったことで木下拓は「中村コーチから『そんな小さいことをするな』と言われた」と明かす。

そこで2打席目で「バットを長く持ってフルスイングでいきました。まずは追いつけて良かったです」と、してやったりだ。

交流戦が始まると、ここ2試合では7打数5安打で7割1分4厘。王者ソフトバンク投手陣を相手に打ちまくっており、捕手としてのリードだけでなく、打棒でも大貢献している。

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