ハウステンボス 2億円営業赤字 入場者23%減 GoTo停止影響

 ハウステンボス(HTB、長崎県佐世保市)が11日発表した2021年3月中間決算(単体)は、本業のもうけを示す営業損益が2億1800万円の赤字(前年同期は1億6千万円の黒字)に転落した。新型コロナウイルス感染拡大の「第3波」で、昨年12月下旬から政府の観光支援事業「Go To トラベル」が全国で停止となったことなどが響いた。
 園内全体の売り上げを示す取扱高は前年同期比17.6%減の76億5千万円。エイチ・アイ・エス(HIS)の傘下となった10年以降では3番目に低かった。経常利益は同36%減の4億1500万円、純利益は同48.2%増の6億4400万円。総入場者数は同23.2%減の79万9千人で、訪日外国人客は開業以来初めてゼロだった。
 連結の取扱高は77億1100万円、純利益は16億5400万円だった。
 坂口克彦社長は新型コロナワクチンの普及が業績の回復につながることへの期待感を示し、職場接種を検討していることを表明。23年の株式上場を目指していることも明らかにした。
 今年は夏休みイベントなどを強化する方針。21年9月期の業績見通しは、コロナが及ぼす影響が分からないとして「未定」とした。


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