川崎・藤子ミュージアム10周年 「ドラえもん」など原画680点公開

原画展の内覧会に訪れた福田市長ら=川崎市多摩区🄫Fujiko―Pro

 川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム(川崎市多摩区)は7月1日から、開館10周年を記念した原画展を開催する。「ドラえもん」など主な作品の原画を発表年代別に紹介し、テーマ展示コーナーも設置。3カ月ごとに入れ替えながら、約680点を1年かけて公開する。6月30日には内覧会が開かれ、貴重な原画の数々が公開された。

 第1期(10月4日まで)は「ドラえもん」「パーマン」など誰もが知る作品や、「ぬすまれた王女さま」「死刑執行者」など初期の未発表原画を展示。テーマ展示では幼児向け雑誌に掲載されたかわいらしいイラスト原画や、「大長編ドラえもん」シリーズから見開きいっぱいの原画も。

 このほか、ドラえもんの魅力に技術面から迫る「ドラえもんのまんが研究ノート」が登場。オフィシャルショップやカフェでは、同展に合わせた限定商品、メニューも販売する。

 同ミュージアム代表取締役の赤津一彦さんは「400万人を超える来館者の1人1人に感謝。これからの10年、20年も作品が息づく場所にしたい」とあいさつ。福田紀彦市長は「市を代表する世界的文化施設。未来は明るいと思ってもらえる原画展になれば」と来場を呼び掛けた。

 2022年6月30日までの予定。問い合わせは、同ミュージアム電話0570(055)245。

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