同世代、「論じる」熱戦 全国ディベート甲子園 関東甲信越地区予選 高田高初出場

 中学・高校生が正解のない社会問題を議論し合うことで問題を深く理解し、ディベートの力を養う「第26回全国ディベート甲子園」の関東甲信越地区予選が17日、オンラインで行われた。県立高田高が初出場し、県外の同世代と「論じる」ことで熱戦を繰り広げた。全国教室ディベート連盟、同関東甲信越支部主催。

 出場したのは理数科メディカルコースの2年生。4人一組で、課題に対して肯定あるいは否定の立場で相手校と論戦を交わす。関沢秀栄教諭によると、3月に出場を決め、生徒は課題に関する新聞や雑誌の記事、論文などを集めて勉強してきたという。「開成高(東京)、桜蔭高(同)などと練習試合を行ってディベートの力を鍛えてきた」と話す。

出場した高田高メディカルコースのメンバー

 テーマは「日本は積極的安楽死を法的に認めるべきである。是か非か」。高田高チームは午前、春日部共栄高(埼玉)、佐野日大高(栃木)の2校と対戦。立論をし、相手からの質疑を受け、相手の主張に対して反駁(はんばく)した。対戦終了後は審判からコミュニケーションのポイントや反駁の内容など、説得力ある主張ができるようアドバイスが送られた。

佐野日大高とのディベートに挑む高田高メディカルコースのメンバー

 出場者の1人、太田幸叶君(2年)は立論を担当。「ディベートは初めての経験で、ルールが多く大変だった。いかにエビデンス(証拠)を積み上げ、相手の反駁の影響を最小限にするかに心を砕いた」と話した。

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