ダカールラリー参戦前にテスト 12連覇中 日野チームスガワラ ロッテアライで性能向上へ調整

 来年1月にサウジアラビアで開幕するダカールラリーに参戦する「日野チームスガワラ」のトラックが5日から9日まで、妙高市両善寺のロッテアライリゾートオフロードコースでテスト走行を行った。

 コースはリゾート駐車場脇の未舗装エリアに重機を入れてオフロード走行用に整備したもの。長野県のモータースポーツイベントを企画するNASCと地元の上越・妙高モータースポーツプロジェクトがリゾートと協力して管理している。

 日野自動車は1991年に日本のトラックメーカーとして初めて「世界一過酷なレース」といわれるダカールラリーに参戦して以来、これまで連続で完走している。排気量10リットル未満クラスでは12連覇中だが、将来的な総合優勝を目標に開発やテストを重ねている。

 テスト走行した車両は北米専売のトラック「600シリーズ」がベース。9リットルのディーゼルエンジンとモーターを積むハイブリッド車で初めて出場するため、未知数のハイブリッドシステムの走行性能を試すことがテストの主題となった。

PCを使ったマシンセッティングやエンジン整備を行うメカニック

 テスト3日目の7日は駐車場でのオンロード走行を中心に、走行時に掛かる制御などをチェック。コースを走っては止めて、ドライバーが気になった箇所を挙げ、メカニックが調整していた。

 チームの代表とドライバーを務める菅原照仁さんは「自然の中で、大きな車を全力で走らせることができるコースは貴重。総合成績でもいい順位が取れるよう、調整したい」と話していた。

© 株式会社上越タイムス社