藤田副市長13日辞任 市長選めぐる告発で引責 糸魚川市

 糸魚川市の藤田年明副市長(62)が13日付で辞任する。12日、市が明らかにした。記者会見等は行われない。

 藤田副市長は、4月18日に執行された糸魚川市長選で、部課長らに投票依頼ととれる発言、行動をしていた。市選挙管理委員会は、公職選挙法に抵触する疑いがあるとして8月11日、糸魚川署に告発状を提出した。

 7月21日に引責辞任を表明していた藤田副市長だが、米田徹市長の骨盤骨折・入院もあり、これまで辞任日を明確にしていなかった。

 藤田副市長は、交流観光課長、企画財政課長、総務部長などを歴任し平成30年12月3日、4年任期で就任した。前任の織田義夫・前副市長に続き任期途中での辞任となる。

 辞任を受け米田市長は「副市長不在の間は幹部職員と連携し対応していく。後任については、早急に検討を進めていく」、藤田副市長は「米田市長をはじめ、職員にはここまで支えてもらったことに対し大変感謝している。今後は一市民として、市政の推進に協力していく」とのコメントを発表した。

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