名立区折居の旧名南保育園園舎を公開する「サヨナラ名南保育園」が14日に行われた。卒園生や元職員らが多数訪れ、園舎を懐かしんで別れを告げた。
同園は昭和47年開園で、遊戯室など増築部を除いて開園当時の建物が残っている。名立たちばな保育園との統合により昨年3月末で閉園となった。園舎は今年秋の解体が決まっており、その前に懐かしい園舎を訪れる機会として実施した。
家族や友人と訪れた人たちは園内を見て思い出話を交わし、記念の写真を撮った。壁に思い出を自由に書くこともでき、「ありがとう」「楽しかった」など多数のメッセージが書かれていた。
親子とも同園を卒園した同区の木村勇樹さん(41)は「懐かしい知り合いに会う機会にもなった。(解体は)寂しいけれど仕方がない」、長男の心太郎君(宝田小4年)は「教室で遊んだりした思い出がいっぱい。先生にありがとうと書いた」と話した。
開園時から同園に勤めた元保育士の女性(71)は、園児が多いため増築したことや、保護者が屋根の雪下ろしをしたことなどを回想し、「人生そのもの。ここで育ててもらいました」と話した。