第９６回謙信公祭の祭典が１６日、上越市大豆の春日山神社（風間常樹彦宮司）で行われた。伝統の祭りが安全に行われ、後代に受け継がれていくことを祈願した。

２１日・前夜祭、２２日・本祭　昨年に続き規模縮小　出陣行列など中止

　同祭は郷土の戦国武将、上杉謙信の遺徳をしのぶ目的で行われている。祭典に続き２１日に前夜祭、２２日に本祭が行われる。今年は昨年に続きコロナ禍のため規模を縮小、出陣行列や川中島合戦の再現、献納米合戦などは中止とした。

　祭典で同祭協賛会の山田知治会長（上越観光コンベンション協会会長）は「今年も規模縮小になったが、市民が義の心に触れて思いを巡らす祭りとして次世代につないでいきたい」、風間宮司は「神社の歴史を調べると、これまでも多くの波があり、当時の人たちの尽力で祭りが続いていると実感した」と思いを話した。

　祭典では謙信が武田信玄軍に対抗するために考案を命じたという「正伝長尾流躰術」が金沢工業大の学生によって奉納された。また紫洲流日本明吟会と藤尾流舞踊会による吟詠剣舞、越後上越上杉おもてなし武将隊による演武も行われた。

謙信公祭行事予定

前夜祭（２１日、春日山神社他）

　▽午後６時３０分　春日小、高志小児童によるちょうちん行列

　▽同７時　越後上越上杉おもてなし武将隊による演武

　▽同８時　花火の打ち上げ

本祭（２２日）

　▽午前９時　のろし上げ（春日山城跡と周辺の山城）

　▽同１０時　オープニングセレモニー（春日山神社ステージ、雨天時は春日謙信交流館）

　▽同１０時２０分　越後軒猿衆・殺陣サークルの殺陣披露（同）

　▽同１０時５０分　春日山節・棒体操保存会による演舞（同）

　▽同１１時４０分　上越なぎなたＴｅａｍのリズムなぎなた（同）

　▽同１１時５０分　謙信流陣太鼓の演奏（同）

　▽午後１時３０分　一義会による武禘式（同）

　▽同１時５５分　「謙信公の塩」献上の儀式（同）

　▽同２時１５分　越後上越上杉おもてなし武将隊による演武（同）

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　▽午前７時３０分～午後５時３０分　謙信公みこし巡行（春日区町内会を車両で）

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　◇無料シャトルバス　午前８時４５分から午後４時３０分まで、春日山駅、埋蔵文化財センター、春日山城跡謙信公銅像前を往復