浦川原区山本の「山本ぶどう園」で今季の営業が始まっている。昨冬の大雪で甚大な被害に見舞われたが、今年も予定通りに開園。週末を中心に多くの人が、おいしいブドウを目当てに訪れている。
同園は22軒の農家が約7ヘクタールでブドウを栽培。今年の記録的な大雪で2メートルを超える積雪になった。山本ぶどう組合の大久保茂組合長(64)によると、大雪でブドウの木が折れたり裂けたりした他、ブドウ棚を支える支柱などが壊れた。例年の半分または収穫ゼロの品種があり、廃業や休業を余儀なくされた農家もあった。実際に営業しているのは19軒という。
今年は8月10日から営業を開始。同月末現在、わせ品種が終わり、今後はシャインマスカットや巨峰の収穫が始まる。現在は種なしのマスカットべーリーA「山本特産」、鮮紫色で大粒の「シナノスマイル」などが味わえる。
大久保組合長は「被害は大きかったけれど、みんなで頑張ってなんとかここまで来られた。丹精込めたおいしいブドウを、ぜひ食べてほしい」と願う。
農園によるが、10月半ばまで営業。午前8時から午後5時まで。繁忙期は休まずに営業する。問い合わせは大久保組合長(電025・599・3709)へ。