ペリー来航の地・浦賀 バスや船で周遊を 横須賀で実証事業

横須賀市内の東海岸を巡る期間限定の周遊バス「よこすか潮風ライナー」

 ペリー来航の地、浦賀地区を期間限定の観光バスやラッピング電車、船などで巡る神奈川県横須賀市の「MEGURU PROJECT」がスタートする。今秋から公開する浦賀ドックや千代ケ崎砲台跡などへの集客と合わせて、既存の歴史資産や観光拠点を周遊する「よこすかルートミュージアム」の魅力を発信する。

 今月23日から来年1月23日までの土日・祝日を中心に、JR横須賀駅と浦賀ドック、千代ケ崎砲台跡方面を約35分で結ぶ周遊バスを運行するほか、浦賀ドック発着のクルージングツアーや、京急線品川駅発着の特別貸し切り列車による日帰りツアー、浦賀駅に停車した車両内で地場産品などを販売する「浦賀・開国駅マルシェ」などのイベントが企画されている。

 市が京急電鉄、京急バス、旅客船運航事業などを手掛けるトライアングルなどと連携して実施する。観光庁の補助事業を活用した実証事業の位置づけで、市心部から浦賀・観音崎エリアへ周遊できる交通環境を整備し、滞在時間延長と消費を促すのが狙い。総事業費約2億4千万円のうち約2億円を補助金で賄い、残りは参画企業が担う。

 参加者にはアンケートを実施し、今後の市の観光施策や参画企業の事業計画などに反映させる。市文化スポーツ観光部は「浦賀の新たな観光資源と合わせて、横須賀の魅力を市内外に発信したい」と話している。

 問い合わせは市観光課電話046(822)9397。

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