箱根でテレワークを 三菱地所が神奈川県内で初の施設、短期合宿など見込む

三菱地所が箱根町でオープンしたワーケーション施設(同社提供)

 三菱地所(東京都)は今月、観光地でテレワークに取り組む「ワーケーション」向けの拠点を、箱根町でオープンした。2階建ての施設にオフィス2室を設け、それぞれ1日単位で企業に貸し出す。プロジェクトチームによる短期合宿などの需要を見込む。

 施設名は「ワーケーションサイト箱根湯本」。箱根登山鉄道箱根湯本駅から徒歩7分に立地する。小田急箱根ホールディングスグループ所有の遊休物件を三菱地が借り受け、執務用のスペースに改装した。

 1階の約50平方メートルは最大18人、2階の約70平方メートルは最大26人での利用が可能。約120平方メートルのウッドデッキでは、オプションでバーベキューを楽しめる。

 料金は1室11万円。予約は三菱地の専用サイトで受け付ける。宿泊設備はないため、複数日程の場合は近隣のホテルや旅館の利用を促す。

 同社が2019年から展開しているワーケーションオフィスの第5弾で、県内では初。他施設では、企業が1カ月にわたって貸し切る事例もあるという。

 三菱地の担当者は「非日常空間でのコミュニケーションにより、新たなビジネスアイデアを生み出してほしい」としている。

© 株式会社神奈川新聞社